2000年8月10日 日本経済新聞より
焼却灰中のダイオキシン
水と電気で分解
検査機器製造のベンチャー企業,イガデン(茨城県石下町,五十嵐武士社長)は焼却灰に含まれたダイオキシン類を分解する基礎実験に成功した。
焼却灰と水を混ぜたうえ,電気を流す方法で,約7割のダイオキシン類を分解した。
今後、分解のメカニズムを解明し,焼却灰浄化技術の実用化を目指す。
ダイオキシンに汚染された焼却灰を混ぜた水に電極を挿入,百五十㍗で電気を流した。
一㍑の水を5分間処理したところ、ダイオキシン類の約7割が分解したという。
ダイオキシン類を含む土壌の浄化にも有効と見ている。
同社はこれまでにも断続的に電気を流す装置を試作。汚水の汚染物質を分解する実験で好成績を上げていた。
ただ装置を商品化するには原理を詳しく解明する必要があり,筑波大学などと共同研究を進めている。
大学と組むことで実効時期が早まると期待している。
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